うめこの中国留学

中国の河北大学でのおはなし。

本能に起こされる、中国留学初夜。

 

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私が河北大学に着いたのは2018年3月1日、午後10時。疲れたし、眠すぎる。

飛行機を午後便にした自分を恨む。こんなにも遠いと思ってなかった。

大陸、広すぎる。

 

ついて早々、住居の話になり、

小白楼の1人部屋で!!!!!!って事前にあれ程言ってたのに

「空いてないからムリね。」とあっさり振られてしまった。

 

 

(えぇ!?出国直前に連絡した時には

「全種空いてるから大丈夫〜!(スマイル)」

って言ったじゃん!!!!!!!!!!!!

3月留学なんて少ないし、

今日私しか到着いないって言ってたやん!!!

どうやって部屋埋まるんですか?!?!?!?!)

 

 

と、内心めちゃくちゃ激怒。が、しかし

なるほど…、じゃあ、一番安い部屋を…

と虚ろな顔で答えるだけ。生きる屍と化していた。

留学の洗礼をおとなしく受ける。

 

屍のわたしは大荷物を持って一番安い三号馆の2人部屋に行って扉を開けると、顔の系統似ている女の子が1人。

そして「こんばんは。」と一言。

 

 

 

 

 

 

 

(うわ!!!!!!!日本語!!!!!

すげえ!!!!!!!!!!!!!!!)

リアルな感想がこれでした。

 

 

 

 

 

 

感激だった。疲れぶっ飛んだ。屍、完全に生き返った。

母国語の持つ力を留学開始6時間で実感。

VIVA母国語。

 

でも、語学留学なのに日本語話者と一緒に住んじゃダメだな〜と思ったので

部屋に入って引越しを決意。

 

「よし、できるだけ早く引っ越そう。」

 

スーツケースから荷物は最小限しか出さないで、最小限の暮らしを心がけてみた。

 

やっとのことで、眠ろうと横になって数秒後、

「「「ん?床に寝てる?」」」

私は疲れすぎてもうベットで寝ることを諦めたのかな…

…否。靴も脱いでるし、シーツの感覚もある。うん、枕に頭乗ってる。

 

 

 

ベットが床と同じくらい硬い。

マットレス、あるのに。

 

 

 

癒しの場所であるベットがこの状態。

これを絶望と呼ばずして、何と呼ぶのか。

明日からの生活に一抹どころではない不安を覚えたけども、 身体が資本。

とりあえず体力回復しないと話にならないと思って何故か一生懸命寝た、寝るのも一生懸命にならないといけないときもあるんだなあ〜

 

 

 

 

 

 

これで終わらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

疲れているのに、夜中に何度も目が覚める。

そう、乾燥がヤバイ。

湿度が低すぎて(日本の半分以下)寝てるだけで喉の水分が持って行かれて、

 

 

 

 

 

 

「お願いだ!!!水を飲んでくれ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

と本能が私を起こす。

水を何杯も飲んでまた一生懸命寝る私、満身創痍の体現者と呼んでほしい。

どの部屋でも、乾燥ひどい時はいっぱい水飲んでマスクしないとシンドイよ。)

これを何度繰り返したかな。こんなに長い夜はなかった、本当に。真的辛かった。

 

空が明るくなってきて

疲れが抜けないまま、ぼーっとしていると

やけに外の音がクリアに聞こえてくる。

………窓、閉まってるのに。

 

 

「バッッッッ!!」とカーテンを開けてみると

窓のサッシに5センチほどの謎の穴。私の枕元付近。

 

 

 

「ピューピュ!(コンニチハ!)」

 

 

 

 

この穴のせいで無駄に喉が渇いたんだな……

穴開いてなきゃもっとマシに寝れたな。ってか、なんで空いてんだよ、穴。

 

「今日中にこの部屋を出よう。」

 

そう強く決意をした、留学2日目の早朝。

 

 

おしまい